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クラウド系エンジニアのロードバイク初級ブログ

Cannondale Supersix Evoのケーブルルーティング調整

まだ組んでから1年も経過していないSupersix Evo hi-modですが、ずっと我慢していた不満点がひとつありました。

 

それは後ろブレーキケーブルのルーティング。

フレーム内へのケーブルの入り口がヘッドチューブの前方についているため、エアロハンドルからの出口と入口までの距離が極端に短いことに起因して、ケーブルが突っ張りすぎてしまい、ハンドルが勝手に左に切れてしまうことです。

 

ハンドルを下限まで下げていることと90mmのステムを使っていることも原因のひとつになっています。
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前輪を浮かせてハンドルから手を離すと左にハンドルが切れていきます。
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完成車で売っている2017年以降のSupersix Evoも同じフレーム構造なので参考に見て回ったことがあるのですが、ハンドルが高くなっていてケーブルがハンドル外装であるため、ワイヤーの取り回しに余裕があり、そこまで問題はなさそうです。

 

走行自体への影響は感じられないものの、それ以外でいくつかの影響が出ていました。

  • 走行中に両手を離すと全然安定しない。
  • 停車して壁に立て掛けたときにハンドルが切れてしまい安定しない。
  • 輪行バッグに入れるときハンドルを完全に切った状態にすると、フレームへの入り口の部分でケーブルが90度に折れてしまう。

 

要するにかなり気持ち悪い状態でした。

それでも我慢して使っていたのは確実な解決策が見つからなかったからです。

 

度々考え、ショップでも相談して、いくつかのアイデアはありました。

それは以下のようなものです。

  1. ワイヤーを柔らかいものに変える。
  2. ワイヤーの一部をnokonに変える。
  3. 輪行を諦め最短距離でワイヤーを張る。
  4. 右後ろブレーキにしてみる。
  5. ワイヤーを更に長めにとり試行錯誤する。

 

1に関して、シマノのアウターケーブルは固いようなので、Jagwireを採用することにしました。

2はサガンのバイクに見られた方式ですが値段が高すぎて躊躇。

3はプロの場合はそうしてるようですが、そのためにはハンドルを切らずに収納できる輪行バッグが必要で、コスト的に割りに合わない。

4はそれで解決するなら厭わないのですが、どう考えても更に距離が縮まってしまい解決しなさそう。

というわけで、少しだけ柔らかいアウターケーブルを用意して試行錯誤することにしました。

 

結果、上手くいきました。
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前ブレーキのケーブルは直線的に張り、後ブレーキのケーブルは長めに弧を描いてからヘッドチューブへ到達させるのですが、これだけではいくら弧を大きめに描いてもケーブルのテンションに負けハンドルが切れてしまいます。

 

ポイントは後ブレーキケーブルの弧を前ブレーキケーブルの内側に通して押さえ付けるようにすることで、弧が横に張り出さず、直線的にヘッドチューブの入口へ届かせるようにすることです。

 

また、ケーブル同士が強めにぶつかっている状態なので、走行中に振動で後ケーブルの弧が前ケーブルを抜けてしまわないように、弧を大きめに作りましょう。

かかるテンションを減らすためにケーブル自体も柔らかい方が良さそうです。

 

今回試した方法は、あくまで、いろんな条件が重なってハンドルからのケーブルのルートが短く限られてしまうケース用です。

普通は気にする必要はないのですが、何かの参考になれば幸いです。