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クラウド系エンジニアのロードバイク初級ブログ

パワーメータ 4iiii Precisionを1年半使ってみて

機材 情報

4iiii InovationsというメーカーのPrecisionというパワーメーターを1年半程使用してきました。現状最も低価格なパワーメーターのはずですが、周囲で使っている方がいなかったので、購入の経緯や使用しての感想をまとめておきたいと思います。

 

4iiii Inovationsの公式サイト

4iiii Innovations - Sports Performance Technologies

 

日本ではまだマイナーな格安パワーメーターですが、結論から言うとPrecisionを購入してとても満足しています。

最近では他社の値下げやシマノのパワーメーターへの期待も高くなっていますが、約4万円という価格面での優位性とパワーを測るという本来の機能を重視したとき、最初に導入するパワーメーターとして、Precisionはオススメできると考えています。

ワールドツアーチームである Etixx QuickStep にもパワーメーターを供給しており、メーカーとしての信頼性や製品開発とサポートの面でも心配な点はないようです。

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 実際に私が注文したのは正式発売前でしたので少々特殊ですが、プレオーダーから入手までの経緯などをありのままに書いておきます。

微妙な点が目立ってしまいますが、現在はバージョンアップしたPrecision 2.0が既に発売しており、注文に関する心配はないと思うので参考までとしてください。

 

購入までの経緯

2015年1月:プレーオーダーの申し込み

2015年2月:サイト上でクランク情報を連絡してくれと書かれていたので、FC6800であることをメールで連絡

2015年4月:製造は順調でインストール日程を調整したいので希望日を連絡してくれとのメール、こちらからは5月上旬を希望と連絡

2015年5月:初旬にFedexでクランク送付用の箱と取り付け位置指定用のダミーが届く、タグに注文番号を記載してクランクにダミーを輪ゴムで括り付けて返送

2015年6月:返送後に連絡があったものの2週間音沙汰がなかったので、どうなっているのか問い合わせ、その1週間後、最終工程に入ったから、もうすぐだよとの連絡

富士ヒルクライムの前日に到着

 

実はPrecisionは当初、取り付けキットを接着剤で自分で取り付けることができることも売りの製品でした。そのため、工場インストールに比べ、自転車に乗れない期間が発生しないというメリットがありました。

値段もそうですが、この点にも魅力を感じて購入を決めました。

しかし、プレオーダーしてからサイト上のアップデートをチェックするように書いてあったので定期的にチェックしていると、接着剤を空輸することに支障があることが判明し、工場インストールに切り替えるとのこと。

その時点で注文をキャンセルしたい場合はサイトから連絡してくれと書かれており、非常にがっかりし、キャンセルするか結構迷いました。

そのせいで出荷時期が遅れるという事態もあり、心配しながらサイトをチェックしていると製品チームの人達が楽しそうにバーベキューする写真がアップされていたりして、「おいおい」と思った記憶もあります。

 

そんな経緯で、自分のクランクをカナダまで送ることになってしまいました。届くまでの1ヶ月程の間クランクが無かったのですが、幸いチームの方から偶然同じ172.5mmの余っている左クランクを借りることができました。右はアルテグラ、左はデュラエースという普通は経験することない組み合わせで、もてぎのエンデューロも走ることになりました。(鈍感な私には全く問題ありませんでしたが。)

 

他のパワーメーターを使ったことがないので、比較はできないのですが、4iiii Precisionを購入して良かったこと、悪かったことをまとめておきたいと思います。

 

良かったこと

値段

他のパワーメーターと比較してダントツで安いです。まずは低コストでパワーメーターを導入したい人にお勧めです。

片側測定の工場インストール版は、$399.99です。

自分のクランクを送らずに新しい左クランクとセットで購入することも可能です。

その場合は、

  • 105:$399.99
  • Ultegra:$499.99
  • DuraAce:$599.99

となります。

PrecisionProという両側測定ができるタイプは工場インストールで、$749.99です。

片側タイプからのアップグレードも可能です。

詳しくは下記のページを参照してください。購入もここから行えます。

Power Meters4iiii-innovations.myshopify.com

自転車系の海外通販でも扱っているところもあるようです。

 

計測精度

イオニアペダリングモニターを何度か体験したときの数値とも感覚的にズレはなく、クランク型のパワーメーターとして一定の精度はあるようです。Precisionは精度の高さも売りにしています。

 

サイズと軽さ

これはぺだリングモニターやStages、PowerTap、Vectorなど、私の知っている他のパワーメーターと比較しても圧倒的に小さくて軽いです。

 

バッテリー寿命

週に3、4回はローラーと実走で乗っていますが平均して4、5ヶ月くらいは持ちます。ファームウェアのバージョンアップも何度かあり、その度にバッテリー寿命の改善が行われました。

電池はメジャーなCR2032で、現在の残量はスマホアプリから確認ができるようになっています。データが飛び飛びになったり、巨大な数値(10000Wとか見た記憶があります)が一度でも出たらバッテリー寿命を疑ってください。バッテリーが残量不足になるとGARMIN(私の場合は510J)の画面にもアラートが表示されます。

 

悪かったこと

気温による精度の変化

これはパワーメーターの宿命かもしれませんが、パイオニアのように気温変化を学習して自動調整するような機能はありません。GARMINスマホアプリから適宜キャリブレーションを行いましょう。慣れれば10秒くらいで出来ます。

誤差のレベルではなく、大きくズレることがありますので、感覚と少しでもズレを感じたら直ぐに修正しましょう。

私の場合はFTP200Wもないのに300W巡航が突然できるようになり大きな勘違いを数日間したことがありました。

 

電池の接触

購入して半年後くらいに電池交換をしてから暫くするとパワーメーターが認識されなくなりました。調べてみると電池との接点になる本体側の金属のツメと電池との接触が悪くなっていました。同じ事象の報告は他にもあり、交換した人もいるようです。

私の場合は本体底面の端子とキャップ側面の爪をそっと立ち上げて復活しました。ツメが折れないように細いドライバーや指でもいいのですが、グイッと力を入れずに、そぉーっと角度を変えるのがコツです。
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本体側

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キャップ側

 

これは現行バージョンでも構造は変わっていないようです。

 

格安パワーメーターですが、Precision はお勧めです。

トータルでは電池接触の問題とパッケージの安っぽさが気になりましたが、パワーメーターとして精度や機能には全く不満はありません。コストパフォーマンスが高く良いパワーメーターだと感じています。

プロチームが採用しているのだから当然といえば当然かもしれません。

財布に余裕がある方やペダリングモニターの機能を利用したトレーニングが目的でなければ、これからパワートレーニングをはじめたいと考えている人にとって、Precisionは強い味方になると思います。

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